2011
私たちのストーリー
工房について
失敗した窯から、今の焼き方が生まれました。
Stonebridge Pathは、2011年の秋に栃木県益子町の外れに開いた小さな陶芸工房です。中村 葵藝術大学工芸科を卒業後、益子の陶芸家・浜田庄司記念益子参考館の近くに工房を構えた先輩作家のもとで五年間修業しました。その間に薪窯の焼成管理を任されるようになり、灰釉の偶然性に魅了されたことが、独立の直接の動機になっています。工房の名前は、益子の丘を結ぶ石畳の小道からとりました。
2014年の冬、最初の穴窯を自分で築きました。煉瓦を積み、土を塗り、三回失敗してようやく安定した焼成ができるようになりました。最初の薪焼成で出た器は、釉薬が流れすぎて棚板に溶着したものが半数以上でした。その失敗から、窯詰めの角度と棚板の傾きを細かく調整する現在の方法が生まれています。今の穴窯は2019年に改築したもので、一度に約八十点を焼成できます。
中村 葵
ホスト · Depuis 2011
中村 葵1981年、栃木県宇都宮市生まれ。東京藝術大学工芸科を2004年に卒業後、益子の陶芸家・田中誠一氏の工房で五年間修業。2011年に益子町に独立工房Stonebridge Pathを開く。薪窯の灰釉を専門とし、日常の食器から花器まで幅広く制作する。趣味は早朝の山歩きで、益子周辺の里山を歩きながら土や植物を観察することが、釉薬の色の着想源になっている。「器は使われてはじめて完成する」という考えのもと、購入後の相談も工房の仕事の一部と位置づけている。